車の機能面から本質を捉える試み
★既存の自動車論では、個人の好みやラップタイムなどの数値でしか語られることは無かった。いささか子供じみた作文に過ぎなかった。御大と言われる評論家さえも、せいぜい稚拙な文化論でしか車を語ることが出来なかった。 ★その点著者は物理学を念頭におき、機能を徹底的に分析することで機械として車を捉えている。本質を問いただした故に、原稿から10年たった今でさえインパクトは衰えていない。惜しむらくは作りの割りに高い値段である。デザインの章で写真が一枚も無いのは不親切であろう。
真面目な毒舌
前著『自動車ロン』が言いっぱなしの毒舌、ダメなものは救いようが無くダメなんだという事をはっきり(そしてそれだけ)言った本だったのに対して、こちらは何故それがダメなのかということをじっくりと語った評論集。正直作りは安いが(特に写真)、内容そのものは何度も読み返すに足るもの。 これはありきたりの無内容な自動車評論ではなく、まさに福野にしか書けないオンリーワンの自動車評論であり、通り一遍の自動車雑誌に飽きた方に強くお勧めする。
双葉社
自動車ロン いよいよ自動車ロン 自動車ロン頂上作戦 最後の自動車ロン 福野礼一郎の宇宙 乙―クルマとは何か。どこへいくのか。クルマの未来が見えてくる!
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